一口にSAPコンサルタントと言っても、実際には全員が同じ仕事をしているわけではありません。
SAPは企業のあらゆる業務を網羅する巨大なシステムのため、機能ごとにモジュールと呼ばれるいくつかの部品に分かれています。
そして、コンサルタントは特定のモジュールを専門領域として担当するのが一般的です。
例えば、会社のお金の流れを管理する会計モジュール(FI/CO)、商品の受発注や在庫を管理する販売・在庫購買モジュール(SD/MM)、従業員の給与計算や人事評価を担う人事モジュール(HR)など企業の活動に合わせてさまざまな専門領域が存在します。
これらのモジュールは独立しているのではなく、互いに密接に連携しているのです。
そのため、経験を積んだコンサルタントの中には、隣接する複数のモジュールを扱えるようになり、より広い視野で提案を行う人もいます。
また、こうした業務領域の専門家とは別に、システム全体の安定稼働を支える基盤技術を担当するベーシスコンサルタントや、独自の機能開発を行うABAPコンサルタントといった技術専門のコンサルタントも存在するのです。
このようにSAPコンサルタントの専門分野は多岐にわたるため、自分の強みや興味を活かせる領域を選ぶことが長く活躍する鍵となります。
文系出身者が会計や人事、理系出身者が生産管理や技術領域に進む傾向はありますが、最も大切なのはその業務に興味を持てるかどうかです。
自分の得意分野を見つけ、それを深く追求していける奥深さこそ、この仕事の魅力の一つと言えるでしょう。